【フェブラリーS】ナムラタイタン 待ってた東京ダートマイル

[ 2013年2月13日 06:00 ]

抜群の相性を誇る舞台で悲願のG1獲りを狙うナムラタイタン

 東京ダート1600メートルでメンバー最多タイの3勝を挙げているナムラタイタンは念願のフェブラリーS初出走で一発を狙っている。

 JRA全10場でダート1600メートルの番組が組まれているのは東京だけ。わずか1Fの差とはいえ、他場の1400メートルや1800メートルとは形態が違い、芝スタートも含めて特殊な舞台設定になっている。ナムラタイタンは、この条件で【3101】の実績を誇る生粋のコース巧者だ。大橋師の口調から、ここに懸ける意気込みがストレートに伝わってきた。

 「左回りが特別いいとは思わないが、これまで結果を出してきた条件。距離もこのくらいがいいし、以前からこのレースに出したかった。一昨年、昨年と2年続けて使えなかったが、やっと出せる」。

 一昨年は年明けの大和S2着後、腸炎で休養。昨年は前年の武蔵野S(1着)で左後肢の爪を傷めて間に合わず。まさに“3度目の正直”で待望のゲートインだ。

 09年春のデビューから破竹の6連勝で新星と騒がれた逸材。キャリアを重ね、着実に地力を強化してきた。大橋師は「もともと、いい素質を持っていたが、強敵相手にモマれて力を付けた」と成長をアピールする。前走・東海Sは先行馬が止まる流れで道中2番手。きつい展開でもゴール前、踏ん張って2着を確保した。「前走は結果的に深追いしすぎた感じ。力があるところは示した。中間も稽古の動きはいいし、ゲートをポンと出てくれたら、いい競馬になると思う」

 大橋厩舎は昨年のジャパンCダートでニホンピロアワーズがG1初制覇。1歳下の僚馬に負けじと、充実一途の7歳馬が得意舞台でG1獲りを狙っていく。

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2013年2月13日のニュース