【京成杯】ラウンドワールド 序盤から馬体並べ闘争心UP

[ 2013年1月11日 06:00 ]

ラカ(奥)と併せるラウンドワールド

 「京成杯」の最終追いが10日、美浦、栗東トレセンで行われ、関西では札幌2歳S(2着)でコディーノと接戦を演じたラウンドワールドが併せ馬でひと工夫。重賞初Vへ、手応えありだ。

 重賞初制覇を狙うラウンドワールドの追い切りには、陣営の隠し味がピリッと効いていた。CWコースでラカ(3歳未勝利)との併せ馬。いつもは道中、パートナーを追走するが、今回は序盤から馬体を並べてスピードを上げた。リズム良く進み、直線は外へ。岩田が気合を注入すると、四肢に力がこもり、首差先着した。

 道中の“ひと工夫”について、松田博師は語った。「序盤から併せてみた。こういう稽古を1度してみたかったんだ」。意図はこうだ。昨夏のコスモス賞は勝ったものの、直線を向いて一瞬モタつき、マイネルホウオウ(2着)を捉えるのに時間を要した。札幌2歳S(2着)も勝ち馬コディーノとの差を詰め切れなかった。もうひと押し、根性を鍛えたい。そんな考えから、馬体を並べる時間を長くすることで、闘争心をさらに引き出した。

 7F99秒9~12秒3。「時計や動きには納得がいく」と語ったが、「ヨーイドンからの反応が、多少鈍い感じ」とも言う。もうワンランク上の勝負根性が必要との見立て。ただ、この負荷の掛かる追い切りが、実戦で早速生きる可能性はある。

 デビュー当初から主戦の岩田が「G1を獲れる馬」と公言した大器。半兄ドリームパスポートは06年皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞2着。クラシック制覇は一族の悲願だ。根性を最大限にまで高めた追い切りで、まずは初重賞ゲットを目指す。

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2013年1月11日のニュース