【日経新春杯】ロードオブザリング 笹田師から激走のヒントを得た

[ 2013年1月9日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・栗東=8日】寒さの中、上岡は背筋を伸ばした。取材対象は笹田師。少林寺拳法でならした経歴のなせるワザか、自然と居住まいを正される。話題は日経新春杯のロードオブザリングだ。

 「ここ目標に順調。得意の舞台」

 言葉が途切れた。何か聞かなければ。上岡は「直線平たんなのがいいんでしょうか?」と尋ねた。

 「違う。阪神でも勝っているから」

 「坂の下りを利用できるからですか?」と続けて尋ねた。

 「それも違う。輸送が近いから。それがこの馬にはいいみたい」

 さらに展開面を明解に展望してみせた。

 「流れの速い方がこの馬には向くような気がしますけどね。一瞬の脚は使えないけど、ジリジリッとした脚は使えるから」

 ハンデ戦は落ち着いた流れになりにくい。言葉の端々にちりばめられたヒントから、激走の予感がした。

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2013年1月9日のニュース