【中山金杯】タッチミーノット差し切りV!横山典140回目の重賞

[ 2013年1月6日 06:00 ]

中山金杯で重賞初制覇を果たしたタッチミーノット(中央)

 2013年の中央競馬開幕を告げる東西金杯が5日行われ、中山金杯は、横山典弘騎手(44)騎乗の7歳タッチミーノットが重賞9回目の挑戦で初制覇。鞍上は05年クラフトワーク以来、現役最多となる中山金杯4勝目。

【レース結果】

 年明けの中山競馬場はG1当日のような盛り上がりを見せた。レース後のウイナーズサークル。横山典はタッチミーノットの馬上で“1本指”を突き上げ、歓喜のデットーリジャンプ。

 昨年4月のメトロポリタンS(2着)から6戦連続でコンビを組んだ。新潟記念2着、毎日王冠3着。タイトルにあと一歩届かなかった。それだけに、鞍上は初の重賞タイトルをプレゼントできた喜びをまるでG1の表彰式かのように、指を立てて喜びを表現した。

 道中は先行集団直後の6番手を追走。最内のキョウエイストームの外で折り合った。ラスト400メートル。外にスペースができたところでゴーサイン。「いつも通り、いい感じで伸びてくれた」と鞍上。右ムチを連打すると、グングン伸びた。先に抜け出していたアドマイヤタイシを並ぶ間もなくかわし1馬身3/4差の快勝。

 「久々に乗ったが感触は良かった。暮れも(馬を)見ていたし、スタッフが仕上げてくれているのが分かった。だから、心配はしていなかったよ」

 前走の毎日王冠以降、中間の調教には騎乗しなかったが、鞍上はトレセン内にいるパートナーの様子をきっちりチェックしてきた。28年目のベテランだが日々、トレセンに姿を見せ、熱心に調教にも騎乗。トップジョッキーで居続けられる理由はそこにある。

 重賞制覇は12年カペラS以来、区切りの140勝目。「よく勝って来たんだな。今年も、馬も人も無事にいけるように頑張っていきたい」と決意を語った。

 タッチミーノットは5歳だった11年春から9回目の重賞挑戦でV。レース後、柴崎師は「どうもありがとうございました(笑い)」と、鞍上とがっちり握手。「いつかは(重賞を)勝ってくれると思ってやってきた。さらに上を目指してやっていきたい」と師。13年中央競馬はベテランの活躍で幕を開けた。

 ◆タッチミーノット 父ダンスインザダーク 母タッチフォーゴールド(母の父ミスタープロスペクター)牡7歳 美浦・柴崎厩舎所属 馬主・吉田照哉氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績27戦9勝(うち地方5戦4勝) 総獲得賞金1億7569万6000円。

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