山口幸二が引退 25年の現役生活に終止符

[ 2012年12月3日 06:00 ]

レース後、悔しそうな表情を見せる山口幸二

 “ヤマコウ”の愛称で親しまれた山口幸二(44=岐阜・62期)が競輪祭決勝(7着)を最後に引退することが分かった。最強の称号である1番車のグランプリユニホームを静かに脱いだ。周りでは山田裕、村上義らが涙を抑えられない。それでも山口は平静を装った。「いっぱいだった。藤木には獲れるところから行けと言っていたので、あんなに早く行くとは思わなかった。これでやっと1番車とおさらば。肩の荷が下りた。引退?しないよ」と即座に否定したが決勝前日の夜、中部の選手には引退を伝えていた。

 08年4月、日本競輪選手会の岐阜支部長に就任。公務で忙しい中で09年から4年連続でS級S班の座を守り続けた。昨年は最高齢の43歳でグランプリを制し初の賞金王に輝いたが今年はケガもあり思うような走りができなかった。S級S班から陥落することも決まり、25年の現役生活に終止符を打つことを決意した。4日に引退会見が行われる予定だ。

 ◆山口 幸二(やまぐち・こうじ)1968年(昭43)7月29日、岐阜県生まれの44歳。88年9月プロデビュー。通算成績は2040戦397勝。主な優勝は98、11年グランプリ、98年オールスター。通算獲得賞金は13億7058万5354円。1メートル67、65キロ。

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2012年12月3日のニュース