【JCダート】新ダート王だ!ニホンピロアワーズG1初勝利

[ 2012年12月2日 15:59 ]

第13回ジャパンカップダートで優勝したニホンピロアワーズ

 最強ダート王決定戦「第13回ジャパンカップダート」(ダ1800メートル・曇良)は2日、阪神競馬場11Rで行われ、酒井騎手騎乗の6番人気、ニホンピロアワーズ(牡5=大橋厩舎)が好位から直線抜け出して快勝。G1初制覇を飾った。勝ち時計は1分48秒8。2着はワンダーアキュート、3着にはホッコータルマエが入った。

 ゴールの瞬間、鞍上の酒井は左腕で力強くガッツポーズをつくった。ついにつかんだG1タイトル。勝利ジョッキーインタビューでは「ただ、ただうれしい。とにかく初めて乗せてもらってから、こういうところを狙えると思っていました。精一杯、力を見せてくれた」と、目に光るものを浮かべながら喜びをかみしめた。

 レースはイジゲン、ナムラタイタンが出遅れる波乱のスタート。トランセンドがムチを入れたが前に行けず、エスポワールシチーが先行。ホッコータルマエが続いた。

 後続に3、4馬身差をつけて逃げるエスポワールシチー。2番手争いはホッコータルマエ、トランセンド。これをニホンピロアワーズ、ワンダーアキュートが追走する。

 最終コーナーを回り直線へ。エスポワールシチーは後続に飲み込まれ、ホッコータルマエが先頭に出る。これを3番手に上がっていたニホンピロアワーズが追走、残り200メートルを切って抜け出すと、そのまま押し切りゴール。2着に上がったワンダーアキュートに3馬身半差をつけての快勝劇だった。

 「ある程度前でスムーズな競馬をしようと思っていた。残り1ハロン、しっかり反応してくれた。びっくりするぐらいの強い勝ち方」と酒井。新ダート王に輝き、自身にも初G1タイトルをもたらしてくれたパートナーを絶賛していた。

 ▼大橋勇樹調教師の話 理想通りのレース展開だった。いつもより追い出しがゆっくりだったし、その時点で勝利を確信した。じっくりと時間をかけて強化してきたが、それがようやく実った。

 ◇ニホンピロアワーズ 5歳牡馬、父ホワイトマズル、母ニホンピロルピナス。北海道新ひだか町の片岡牧場生産。馬主は小林百太郎氏。戦績は22戦10勝(うち地方5戦3勝)、重賞はG11勝を含む4勝。獲得賞金は3億7991万円(うち地方9313万円)。

続きを表示

この記事のフォト

2012年12月2日のニュース