【ステイヤーズS】10歳トウカイトリック、びっくり激走V

[ 2012年12月1日 16:19 ]

 「スポニチ賞ステイヤーズS」(芝3600メートル・晴良15頭)が1日、中山競馬馬11Rで行われ、北村宏騎手騎乗の8番人気、トウカイトリック(牡10=野中厩舎)が最後の直線で抜け出し、師走の中山名物マラソンレースを制した。勝ち時計は3分46秒5。

 長丁場を克服し、先頭でゴールを駆け抜けたのはなんと10歳馬だった。レースはメイショウクオリアが先頭に立ち、ケイアイドウソジンがこれに続く。ナンデヤネンが3番手。トウカイトリックは中団、内でレースを進めていった。

 1周目の4コーナーではケイアイドウソジンが先頭に。2番手に下がったメイショウクオリアだが、そのままズルズルと後退。競争中止となった。

 2周目に入ると、今度はメイショウウズシオが先頭に立つ。そして迎えた最終コーナー。メイショウウズシオ、ファタモルガーナ、フォゲッタブルが並ぶ。しかし内を通って4番手に上がってきたトウカイトリックが直線に入ると一気に脚を伸ばす。最後の力を振り絞って先頭に立つと、根競べの叩き合いを制した。内をロスなく回った北村宏騎手の好騎乗が光った。

 2着にファタモルガーナ。3着にはデスペラードが入った。

 ◇トウカイトリック 10歳牡馬、父エルコンドルパサー、母ズーナクア。北海道新ひだか町の土田扶美子氏生産、馬主は内村正則氏。戦績は57戦9勝(うち海外2戦0勝)、重賞3勝目。獲得賞金は5億2595万6千円(うち海外0円)。

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2012年12月1日のニュース