【JCダート】アキュートG1連勝へ 和田「力通り走れれば」

[ 2012年11月30日 06:00 ]

G1連勝を狙う和田ワンダーアキュート

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、JCダートでワンダーアキュートに騎乗する和田竜二騎手を直撃した。

 ――ワンダーアキュートの前走(JBCクラシック1着)は約5カ月半ぶりにもかかわらず前走比マイナス21キロの501キロ。

 和田 もともと関東へ輸送すると飼い食いが落ちるなど、体重の増減が激しいタイプ。それでも毎回好勝負できるので心配はしていませんでした。

 ――休養前が大敗(東海S10着)だったが。

 フェブラリーS(4走前3着)でいっぱいに仕上げた後、さらに2戦。多少ピークを過ぎていた感は否めませんでした。そういう意味で前走時、ひと息入っていたのはかえっていいと思いました。

 ――当日は少々イレ込んだ。

 でも制御できないほどではなく、発汗もなかったし馬場に出たら落ち着いてくれました。

 ――インで上手に立ち回った。

 左回りのコーナーでここ2戦ほど膨らんだ。だから道中はインで流れに乗ろうと決めていました。

 ――3~4コーナーでは外からかぶされて苦しい位置に見えた。

 ただ、人気馬を前に見られてそれほど離されずについていけたので心配はしていませんでした。

 ――コーナーもしっかり回ると直線ははじけた。

 4コーナーで膨れないように気をつけたら脚がたまったのか、仕掛けての反応が抜群でした。思い描いていた通りのはじけ方をしてくれました。

 ――和田騎手にとっても久しぶりのG1制覇(01年テイエムオペラオーの天皇賞・春以来)。

 もちろんそれも良かったけど、ワンダーアキュートにやっとG1を勝たせることができた。それがうれしかったです。

 ――思えば全盛期のスマートファルコンやトランセンドと接戦した馬。

 繊細な馬で体調次第というタイプなので、勝ち切れないこともあるけど、能力は抜けています。力通り走れれば強い馬ですよ。

 ――最終追い切りはCWで5F69秒3。時計的には平凡だった。

 久々を使って中3週ですからね。今回は息を整える程度で十分。ラストは速かった(1F11秒9)ので心配はないでしょう。

 ――状態の良さはキープしている?

 動き自体は相変わらず良かったです。前走同様、良い状態です。

 ――あとはスタート次第?

 そうですね。スタートさえ五分に出られればどこからでも競馬ができます。あとは僕が落ち着いて乗ってあげられれば自然と結果はついてくると信じています。

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2012年11月30日のニュース