【ジャパンC】牝馬3冠の実績信頼 ジェンティル指名

[ 2012年11月20日 06:00 ]

全てのチェック項目をくぐり抜けたジェンティルドンナ

 過去10年の優勝馬から傾向を探る。今年は明らかに日本馬優勢だ。

 (1)外国馬 はるばる来日した陣営には申し訳ないが、今年の外国馬は低レベル。優勝した外国馬2頭は年明けから前走までにG1勝ちの実績があった。凱旋門賞馬ソレミアを除く4頭は、ここであっさり消える。

 (2)前走成績 (2)~(4)は日本馬対象。天皇賞組が強く、最も着順が悪かったアドマイヤムーン(6着)を最低基準とした。7着ジャガーメイル、13着トーセンジョーダンの巻き返しは厳しい。他路線組は1着条件。G2を勝ち切れなかったビートブラック、ローズキングダムも苦戦必至。

 (3)東京実績 対象8頭は全て東京で勝ち鞍あり。【0002】のメイショウカンパクは、直線に坂のあるコースだと切れが鈍る。

 (4)重賞実績 対象8頭はG1で連対し、かつ重賞3勝以上の実績。G1・2着があるダークシャドウ、フェノーメノだが重賞2勝止まり。勝ち切るまでのパンチはない。

 (5)近況充実 残った5頭は甲乙付けがたいが、さらに絞り込む。注目したのは外国馬を含む対象10頭の近4走。G1なら国内8着、海外9着、G2以下なら国内2着、海外3着以内という、割と緩い条件を全馬クリアしていた。安定して力を発揮していることが絶対条件。4走前の天皇賞・春で11着惨敗のオルフェーヴルがアウト。ソレミアは3走前に仏G2・4着、ルーラーシップもG2日経賞3着がネック。

 ☆結論 全ての項目をくぐり抜けたのはジェンティルドンナ。3歳牝馬は過去10年でフサイチパンドラ5着、ウオッカ4着、レッドディザイア3着と勝ち切れないが、牝馬3冠の実績を信頼。新たな歴史的名牝が誕生する。

続きを表示

2012年11月20日のニュース