【マイルCS】フィフスペトル 軽やかに1F12秒1

[ 2012年11月15日 06:00 ]

軽快な脚さばきを見せたフィフスペトル

 【G1ドキュメント=14日】小春日和だった火曜から一転、水曜の美浦は冷え込みが厳しく、一気に冬めいた。前日より重ね着を1枚増やして臨んだ浜田。だが、調教スタンドと厩舎の往復を繰り返し、開門1時間後、フィフスペトルがコース入りする頃には汗だくになった。

 最終追いはWコース。先行2頭を目標にして向正面を進んだ。直線に入ると軽快な伸び脚で前2頭をあっさり抜き去った。6F81秒0~1F12秒1。動きを見届けた浜田は加藤征師のもとへ。「軽快に先着しましたね」と質問すると、師は「併せ馬というより、実質的には単走。この馬のペースで走らせただけ」と調教の意図を説明。「いい状態に仕上がっていますよ」と満面の笑みだ。

 勝ったエイシンアポロンを首差まで苦しめた昨年は金曜輸送で京都に向かったが、今年はレース前日の土曜輸送を選択。「何度も京都に行って滞在場所を覚えてしまった。レースが近いことが分かるようで、イレ込みが増す。だから今回は直前入厩」。調教以外でもベストの選択を常に模索する。

 トレーナーは近2戦(安田記念7着、スプリンターズS11着)を「直線で前が詰まって勝ち馬から約4馬身差(0秒7)。競馬させてもらっていない」と分析。「今回はちゃんと追わせてもらいたい。昨年と同じ枠(1枠1番)でも引いてスムーズに運べれば。出来は昨年と遜色ない」と意気込む。

 デビュー戦、函館2歳Sと連勝した08年夏から、6歳秋まで息の長い活躍を続けてきたベテラン馬。今週から内柵の範囲が広くなるCコース。師の思い通り内枠を引けば、昨年同様のパフォーマンスも十分に可能だ。

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2012年11月15日のニュース