武者修行で“自信”上田、南関初連勝決めた!

[ 2012年10月26日 06:00 ]

成長を遂げた上田健人騎手

 【地方競馬です!!】成長を遂げた若手ジョッキーがTCK今開催で存在感を示した。上田健人(21=大井・田中康)だ。21日3、4Rで自身初の南関連続勝利。23日3Rでも勝ち星を重ねた。09年春デビュー。当初は体重調整に苦慮するなどで初勝利は11年3月7日。昨年は5勝、今年は6~9月の岩手期間限定騎乗190戦19勝など25日現在で27勝を挙げている。

 何においても、落ち着いて物事に取り組むのは簡単なようで難しい。一瞬の判断が勝負の明暗を分ける競馬ともなればなおさらだ。上田は岩手遠征前から勝ち鞍にはこだわっていなかった。「とにかく落ち着いて乗れるようになりたい。それが目標でした」。騎乗機会が増えたことで徐々に身につき、期間終了直後の9月23日には盛岡芝ジュニアGP(セラミックガール)で重賞初制覇の成果も。「(大井で)連勝できたのは後ろからの競馬だったけど落ち着いて乗れたからだと思います」と振り返った。

 WBC侍ジャパンの東尾修投手総合コーチ(62=スポニチ本紙評論家)が鎌倉記念のトークショーで「若い選手は自信をつかめば伸びるからね」と話していた。上田も今がきっかけをつかみかけている時なのかもしれない。「人のつながりを大事にし、その上で少しでも騎乗数を増やすのが課題ですね」と笑顔を見せた。(池田 裕文)

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2012年10月26日のニュース