【新鋭王座決定戦】兄の夢へ好スタート!篠崎 差し&逃げで連勝

[ 2012年9月26日 06:00 ]

タイトル奪取へ最高のスタートを切った篠崎

 最近5節で優勝3回と勢いに乗る篠崎仁志(24=福岡)が、昨年の賞金王決定戦に出場した兄にも劣らぬ輝きを放った。初日の2走を差しと逃げで連勝。仕上がりにも合格点を与えており、2歳上の兄・元志が果たせなかった新鋭王座タイトル獲得をグッと引き寄せた。また、注目の初日ドリーム戦は1号艇の茅原悠紀が快勝。優勝候補筆頭の名に恥じぬ走りで、幸先のいいスタートを切った。

 兄が獲れなかったタイトル奪取へ向け、篠崎が最高のスタートを切った。初戦は4号艇で臨んだ7R。差しハンドルを入れてBS2番手に浮上すると、先頭を走る大池を2M小回りで捉えて白星発進。1号艇だった11Rもイン速攻で制し、初日を連勝で飾った。「ペラを叩いて行き足とグリップ感が良くなった。いいエンジンなので少しのペラ調整にも反応してくれる」と相棒の52号機に満足顔。仕上がりは早くも上位と呼べる域に達している。

 兄の元志(96期・A1)は22回から25回まで、新鋭王座に4回参戦。2度もドリーム戦1号艇になったが、優勝どころか優出もできずに新鋭卒業を迎えた。「兄が縁のなかったG1だから俺が獲ってやろう、という気持ちはある」。この闘志と強力な舟足を武器に、2日目12Rで無傷の3連勝を狙う。

 篠崎にヒケを取らない気配を見せていたのは乙藤、下出、船岡、黒井。この4人は全員、初日に勝利を挙げており、リズムもいい。結果は出せなかったものの和田、高野、佐藤、磯部も純粋なパワー比較では決して負けていない。2日目以降の巻き返しがあってもなんら不思議はない。

 ドリーム戦メンバーでは2M逆転で3着に入った山田が好感触。残る5人も悪くはないが、まだ中堅の域を出ていない。対照的に、動きに精彩を欠いていたのは宮地、津久井、三宅、末永ら。初日に好結果を残した藤田、坂元、松崎も成績ほどのパワーは感じられない。今後の戦いを見据えると機力アップが必要だ。

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2012年9月26日のニュース