【神戸新聞杯】マウントシャスタがオルフェ継ぐ!

[ 2012年9月19日 06:00 ]

【神戸新聞杯】宝塚記念5着のマウントシャスタが始動

 今週は阪神で菊花賞TR「第60回神戸新聞杯」(3着まで優先出走権)が行われる。池江厩舎期待のディープインパクト産駒マウントシャスタが飛躍の秋へ、その第1歩を踏み出す。前走、古馬相手の宝塚記念でも5着と存在感を示した素質馬が夏を越してさらにパワーアップ。始動戦のこのレースを目標にしっかり体を仕上げて重賞初制覇を狙う。

 先週は仏ロンシャンでオルフェーヴルがフォワ賞を快勝。池江厩舎の看板馬が凱旋門賞に弾みをつけた。海外だけではなく、国内戦もこの厩舎は話題が盛りだくさんだ。今週末は、そのオルフェーヴルが3冠達成の前に勝った神戸新聞杯で、期待の3歳馬マウントシャスタが始動する。

 春のダービーは賞金不足で除外されると前日の白百合Sに矛先を向けて2馬身差V。続く宝塚記念では5着と掲示板を確保した。メンバー中ただ一頭の3歳馬が、一流の古馬に交じっても崩れなかったのが潜在能力の高さの証明だ。音瀬助手がその前走と中間の調整過程を振り返った。

 「古馬と斤量差があったにしても、よく頑張ってくれた。その後はノーザンファームしがらきに出して8月下旬に帰厩。順調に夏を過ごせた」

 一息入れた効果は見た目にハッキリ表れている。前走時450キロの馬体はグンとボリュームアップ。ひと夏を越して一段とたくましくなって帰ってきた。

 「明らかに成長している。体は今、470キロくらい。パワーがついたね。もともと柔らかみがあって乗りやすいんだけど体が大きくなって脚元もしっかりして、さらに乗りやすくなっている」

 帰厩後も順調に乗り込みを重ね、1週前追い切りは川田を背にCWコースへ。3頭併せで6F83秒6~1F11秒4とはじけるように伸びて僚馬を突き放した。

 「先週ジョッキーに乗ってもらって追い切って、だいぶピリッとしてきました。今週もう1本やれば、十分に仕上がると思います」

 ダービー3着の僚馬トーセンホマレボシは屈腱炎で引退、4着ワールドエースも同じく戦線離脱を余儀なくされた。同期2頭の分も…と秋の重賞戦線で期待される存在だ。まずはその初戦で好スタートを切る。

 ≪勝利のヒントは白百合S≫神戸新聞杯はダービー出走馬が圧倒的に強く、過去10年の連対馬でダービー不出走だったのは09年Vのイコピコと04年2着のケイアイガードだけ。2頭の共通項は白百合S(ともに中京)を勝っていたこと。同じく白百合S勝ちのマウントシャスタは好走条件を満たしている!?

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2012年9月19日のニュース