【フォワ賞】オルフェ、前哨戦快勝!スミヨン最内から差し切り

[ 2012年9月17日 06:00 ]

【フォワ賞】インから抜けて快勝したオルフェーヴル

 凱旋門賞(10月7日、ロンシャン)の前哨戦、フォワ賞(G2、芝2400メートル、総賞金13万ユーロ=約1300万円、5頭立て)が16日(日本時間同日夜)、ロンシャン競馬場で行われた。世界の名手クリストフ・スミヨン(31)との初コンビで挑んだ日本最強馬オルフェーヴル(牡4=池江)は、直線インから力強く抜け出して快勝。日本競馬の悲願である凱旋門賞制覇へ王手をかけた。

 世界の頂点がはっきりと見えた。脚元に絡みつく長い芝も、日本にはない厳しい起伏も、オルフェーヴルは、あっさりとクリアしてみせた。直線、インから力強く先頭に立つ。これが日本の3冠馬か。称賛とため息が交錯する、独特の歓声の中、オルフェは単勝1・7倍の1番人気に応え、悠々とゴールを駆け抜けた。

 帯同馬アヴェンティーノがしっかりと引っ張って自分の仕事を果たした。道中、折り合いを欠きそうになる場面があったが、インに寄せ、最後方へと下げ、2コーナー過ぎできっちりスミヨンが折り合わせた。そこから先はオルフェの競馬。残り300メートルでインから先頭をうかがう。アヴェンティーノが外へと動いてビクトリーロードを用意した。右ムチに応え、ミアンドルを退け、快勝。戦前「余力を持って勝ちたい」と話していたスミヨン。宣言通りの完璧な勝利だった。

 池江師は満面笑みではないが、納得の表情を浮かべた。「勝ったとは言え、世界の壁は感じた。簡単には勝たせてくれない。前半、折り合いを付けるのに苦労したが、その辺りは(スミヨンに)経験してもらいたいと思っていた。決してコントロールしやすい馬ではないので、身をもって分かってほしかった」。苦労をして、その上で勝つ。矛盾する2つの課題をクリアし、視界は大一番に向け、はっきりと開けた。

 さあ、次は凱旋門賞。「さらにいい状態で送り出したい」(池江師)。同じコースを勝った経験は大きなアドバンテージ。夢がかなう瞬間が刻々と迫っている。

 ▼スミヨン 本番につながるいい競馬ができた。初めてのロンシャンでも、うまく勝ち切ってくれた。スローペースとなり、掛かってしまう場面もあったが本番に向けて、余力を残すレースができた。池江師がうまく調整してくれており、あと3週間でさらに良くなると思う。

 ▽フォワ賞 凱旋門賞の3週前の日曜に行われる。同日に、同じ芝2400メートルで実施されるニエル賞(G2、3歳限定)、ヴェルメイユ賞(G1、3歳以上牝馬)と並ぶ凱旋門賞の重要なステップ。フォワ賞優勝馬で凱旋門賞も制したのは74年アレフランス、84年サガスの2頭。81年ゴールドリヴァーが3着、83年オールアロング、92年スーボティカが2着から凱旋門賞を制した。

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