【ローズS】ヴィルシーナ、充実の先着4F53秒1

[ 2012年9月13日 06:00 ]

<ローズS>坂路、併せ追い切るヴィルシーナ(手前)

 充実ボディーを見せているのがヴィルシーナだ。「背が伸びたしレースでは10キロ増ぐらい」と友道師。それでいて、太めは感じさせない。もちろん、動きも抜群。坂路で僚馬アドマイヤパーシア(4歳1000万)を2馬身追い掛けて、ゴールではわずかに先着。時計は4F53秒1~1F12秒9。「馬が大きくなったし(気持ちに)余裕が出ている。こちらの指示にも従うし、やっぱり乗りやすいね」。感触を確かめた内田は予想以上の成長ぶりに目を細めた。手応えにはまだまだ余裕があっただけに、時計の遅さも全く問題なしだ。

 「先週もいい時計を出しているし、最後は併せるぐらいでいいと言われていた。早めに併せると馬が反応して突き抜けるので、ゴールで遅れてもいいぐらいの気持ちだったから」

 もちろんライバルには一目置いている。ジェンティルドンナについては「1人だけ高速道路を走ってるようなもんだね。こっちは一般道で少しスピード違反してるぐらいなのに」と苦笑い。その上で口にしたのは、オークスがヴィルシーナにとって厳しい競馬だったということだ。「それまでは馬混みで競馬をしたことがなかったのに、オークスでは馬の間を割って伸びてきた。バリエーションは増えたと思う」

 そして最後はこう前向きに締めくくった。「ヴィルシーナの力を信じて乗れば、チャンスはあると思う」。待ちに待った直接対決第3弾。最後の1冠に向けて手応えをつかめる一戦となるか。

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2012年9月13日のニュース