【ローズＳ】トーセンベニザクラ、最大の鍵は…

＜ローズＳ＞ウッドチップコースで追い切るトーセンベニザクラ

　【東西ドキュメント・美浦＝１２日】未明から突然雨が降りだし、午前５時の開門時はその影響もあって真っ暗。ローズＳのトーセンベニザクラが馬場入りしているはずだが、小田は確認できずにいた。横にいた浜田が「来ましたよ」と助け船。Ｗコースの直線入り口にベニザクラらしき馬を見つけると、馬なりで軽快に流すのを見届けた。セントライト記念が月曜とあって、今週の重賞出走馬でこの日追ったのはベニザクラだけ。柴崎師の周りに３０人近い報道陣が囲んだ。

　「動きは悪くないんだ…」。そう切り出すと、師の表情が真顔になった。「放牧先の（千葉県香取市の）エスティホースパークから１時間の美浦への輸送で１０キロ減る馬。輸送距離の長い短いじゃない。いろいろ考えているけど」。ローズＳ後は栗東に残り、秋華賞のプラン。１月フェアリーＳの剛脚がサク裂すれば、上位争いも夢ではない。当日の馬体重は最大の鍵か。