【セントライト記念】高速ターフに悩む相沢師

[ 2012年9月12日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=11日】午前4時すぎのアラームで目覚めた浜田。窓の外はまだ暗い。身支度して調教スタンドへと向かう頃、ようやく夜が明け始めた。3階の記者席で取材用の資料をめくっていると「おはよう」と相沢師が入ってきた。話題は先週末の中山競馬。「時計が速過ぎる。あれでは馬が壊れてしまうよ」と嘆く。紫苑S5着のアイスフォーリスも「大事を取って今週いっぱいは運動だけにする」と困惑の表情だ。

 だが、今週のセントライト記念に使うクリールカイザーの話になると、口調が一変した。「ひと夏を越してたくましくなったし雰囲気もいい。春もクラシックを意識していた馬。気難しい馬だけど何とか権利を獲りたい」。まくし立てた後で「でも、馬場が硬過ぎるんだよな…」とポツリ。“世界レコード”も飛び出した高速ターフは、厩舎サイドにとって悩みの種でもある。

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2012年9月12日のニュース