年に1度の試験をクリア、高橋調教師の開業楽しみ!

[ 2012年9月7日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・栗東=6日】調教師を目指す騎手や調教助手らは今月下旬の1次試験を前に目下、猛勉強の日々だ。試験は1年に1度しかない。寝る間を惜しんでペンを握るのを知っている菱田。9月の声を聞くと、受験者を食事やゴルフに誘わないようにしている。

 今年、その難関をクリアして合格した高橋亮技術調教師がひょっこりスタンドに現れた。「久しぶり。どこかに行ってた?」と聞くと「牧場で勉強していた」。厩舎開業までまだ1年半あるが、準備として北海道の牧場で過ごしていた。5歳と、3歳で双子の3人の娘がいる良きパパは「20年後には家で僕のいる場がないでしょうね」と笑う。「(福永)祐一の顔を見に来たけど、まだ帰国していないのかな。米国の話を聞かせてもらいたいんだ」。同期の土産話は空振りに終わったが、異国の話を聞くのも勉強の一環なのだろう。開業が楽しみな菱田だった。

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2012年9月7日のニュース