【京成杯AH】新コンビ息ピッタリ!大知弾むロブスト

[ 2012年9月6日 06:00 ]

柴田大騎手を背に馬なりで追い切ったマイネルロブスト

 秋の中山開幕を飾る「第57回京成杯AH」の最終追いが5日、美浦、栗東両トレセンで行われた。朝日杯FS2着の3歳実力派マイネルロブストがパワフルな走りを披露。開幕週の絶好馬場&ベストのマイルで重賞初制覇の期待が膨らむ。

 3歳馬マイネルロブストが着実に成長した姿を見せつけた。新コンビの柴田大を背にWコースで単走。けたたましく鳴くセミの声をかき消すように、豪快な脚さばきで発進した。5F69秒6~1F13秒3。最後までその手綱が動くことはなく、馬任せでフィニッシュ。だが、仕掛けていれば爆発しそうな手応えだ。

 愛馬を出迎えた高橋裕師は「週末(2日にWコース66秒6)にしっかりとやっているので(5Fで)70秒ぐらいは予定通り。いい動きだったなあ。春と比べても体つきが良くなった」と笑顔。柴田大も「牧場でも十分乗り込んでいるので、体もきっちり仕上がっている。力のある走りだし動きもいい。折り合っていたし乗った感じでは難しい面もなさそう」と称賛の言葉を並べた。

 今回と同舞台のGI朝日杯FS2着。今年初戦の京成杯2着までは順風満帆だったが、その後は完全に雨に泣いた。スプリングSが重馬場で7着、皐月賞はやや重で16着。巻き返しを期したNHKマイルC(14着)は発表は良でもレース直前に突然の豪雨が襲った。師は「大跳びのフットワークだから、馬場が悪くなっては使いものにならない。運もなかったね…」と振り返った。

 賞金的に出走できたダービーを潔く見送り、夏場は充電。芝が生えそろう中山開幕の京成杯AHに照準を定めた。01年のこのレースで父ゼンノエルシドが樹立した1分31秒5のコースレコードは今も破られていない。血統的にもベストのレース選択だ。指揮官は「実績のあるマイル戦だし、ハンデ54キロもいい。開幕週なら馬場もそう悪くなることはないはず」と勝算を見込んでいる。

 「マイネル・コスモ軍団」のバックアップを受け、自己年間最多タイ29勝(過去は97年にも記録)を既にマークする柴田大も「前に乗っている騎手にもアドバイスをもらって、結果を出したい。次も乗せていただけるような競馬をしたい」と闘志満々。父も初タイトルを飾った秋の中山開幕重賞で息子も羽ばたく。

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2012年9月6日のニュース