【凱旋門賞】オルフェ 国内最終追いで躍動!
決戦は近い。凱旋門賞(10月7日、フランス・ロンシャン)に挑戦するG1・5勝馬オルフェーヴル(牡4=池江)が23日、栗東坂路で国内最終追いを行った。ラスト1Fが予定より1秒ほど遅くなり、池江泰寿師(43)の表情はさえなかったが、最強馬は既に自分から体をつくって戦闘モードに入っている。25日午前成田発の便で出国。日本競馬の夢を堂々とつかみにいく。
まだ暗闇に包まれた午前3時半。オルフェーヴルが坂路のスタート地点に姿を現した。検疫中は他馬との接触を避けるため、調教時間が早い。いつも押し合いへし合いの坂路が、うそのように静まりかえり、カクテル光線が照らすのは最強馬ただ1頭。普段と全く違う状況がいや応なしに緊張を呼ぶ。この道が凱旋門賞へと続くことを意識させられる。
単走でスタート。最初の1Fを14秒9で入ったが、13秒2、13秒1と一気にペースを上げた。四肢に力がこもる。栗毛の馬体がしなやかに伸びた。終始、手綱を抑えたまま馬なりでフィニッシュ。ラストは13秒4とペースダウンしたが、前向きさをキープし続けた。4F54秒6、3F39秒7。躍動感十分に映った。
だが、池江師は渋い顔だ。悔いなき調整を目指した指揮官の思いとは微妙な差があった。「動き自体は悪くないが、指示はラスト1Fを12秒5程度で強めに、だった。予定よりかなり遅くなった」
栗東坂路で時計を出すのはこれが最後。前哨戦・フォワ賞(9月16日、ロンシャン)まで、もう1カ月を切った。師は「(現地の)天候や馬場の状態もある。だからこちらである程度仕上げたかった。歯車が狂った」。誤算が生じたことを正直に明かし「この分を取り返す調教ができればいいが」と語った。幸い、現地の前線基地・シャンティイは芝、砂、ファイバーサンドと多種多様なコースを備える。ここが若き指揮官、腕の見せどころだ。
馬は既に戦う態勢にある。帰厩(17日)当初、480キロあった馬体は「数日で14、15キロ落ち、戦闘モード」(同師)に入った。1週前と当週の追い切りに騎乗するようスミヨンにオファーも出した。決戦は近い。師は強い口調で締めくくった。「行かなければ勝つチャンスはない。あらゆることに全力を尽くすだけ」。目の前の課題を着実にクリアした先に、世界最高峰の頂が待っている。
2012年8月24日のニュース
-
福永騎手 米競馬で4着
[ 2012年8月24日 17:13 ] 競馬
-
【宮崎S・直前情報】エスジーブルーム「すんなりした競馬で」
[ 2012年8月24日 17:09 ] 競馬
-
【宮崎S・直前情報】プレファシオは万全「輸送も問題ない」
[ 2012年8月24日 13:33 ] 競馬
-
【宮崎S・直前情報】マイネルバイカ「スムーズに出てくれたら」
[ 2012年8月24日 13:30 ] 競馬
-
6月に帝王賞制覇 ゴルトブリッツが死亡
[ 2012年8月24日 13:25 ] 競馬
-
【宮崎S】成長途上 マイネルバイカ4連勝だ
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【キーンランドC】パドトロワ鮫島師「好勝負になる」
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【凱旋門賞】オルフェ 国内最終追いで躍動!
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【新潟記念】古豪復活へ覆面外したセイクリッド
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【新潟新馬戦】ピリッと切れるワサビに好感触
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【新潟新馬戦】アポロモヒート 抜群のスタート
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【新潟2歳S】超大穴血統 ミナレットもう一丁!!
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【新潟2歳S】クラウンアトラス 田島俊師絶好調
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
米国遠征中の福永 デルマー競馬場で1鞍騎乗4着
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【古馬次走】トーセンジョーダンは天皇賞・秋目標
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【3歳次走】シゲルスダチはセントウルSかスプリンターズS
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
ロジユニヴァース ノーザンファーム早来へ放牧
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
【帯広】“匠の技”で大記録目指す藤本
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
川崎競馬出来事
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬
-
門別競馬出来事
[ 2012年8月24日 06:00 ] 競馬