【新潟新馬戦】名馬の背中追う!ローザズ、新潟でデビュー戦

[ 2012年8月3日 06:00 ]

【新潟新馬戦】池江厩舎期待のローザズカレッジ

 名馬の背中を追いかけろ。日曜新潟5R(芝1800メートル)でデビューするローザズカレッジ(牡=池江)は新馬戦だけでなく、先々まで楽しめる素材。なぜなら、池江厩舎の新潟デビュー馬にはオルフェーヴル、ドリームジャーニー、トレイルブレイザーなど大物がズラリと名を連ねているからだ。快勝後、向正面で鞍上の池添を振り落としたオルフェのように、破天荒な勝ちっぷりを見せるか。

 真夏の新潟で、今年も池江厩舎が好素材をデビューさせる。その名はローザズカレッジ。父はディープインパクト、母は米国のダート重賞戦線で活躍したローザロバータ。半兄には07年スプリングSを制したフライングアップルがいる良血だ。450キロ前後の素軽い馬体に兼武助手はかなりの将来性を感じ取っている。「瞬発力がありそうなタイプ。しっかり乗り込んできたし初戦から期待できる」

 全姉モスカートローザは2歳時から素質を評価されながら、気性難が災いして現在500万クラス。しかし、弟には姉のようなうるさい面はない。その分、距離も持ちそうだ。

 1週前はダノンバラード(小倉記念出走)と併せて頭差遅れたが、6F82秒8~1F12秒2の好時計。最終追いはオーシャンブルー(4歳1000万)と併入。7月18日に熱発したため、28日に予定していたデビューは1週ずれ込んだが、影響はないとみていい。

 池江厩舎の夏の新潟デビューと言えば、一流馬の宝庫だ。別表の通り、ドリームジャーニー、オルフェーヴル兄弟を筆頭に活躍馬が続々。新馬戦自体の成績も11戦5勝、2着5回、連対率9割超えと破格だが、その後の出世ぶりも素晴らしい。

 栗東所属馬が新潟でデビューするメリットは多い。栗東から新潟への輸送は約7時間だが、途中、信号が数カ所しかない。渋滞がない限り馬運車はスムーズに走り続けるので、輸送に不慣れな若駒へのダメージが少ない。直線の長い新潟は道中スローになりやすいので、レースに対して嫌気が差す可能性も減らせる。「広い新潟は競馬がしやすい。そういった意味で(デビュー戦には)いい」と語る同助手。これも大きな理由だ。

 将来のG1候補生とのお墨付きをもらったローザズ。まずは初戦を仕留め、クラシックへの階段を駆け上がる。 

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2012年8月3日のニュース