【アイビスSD】ビウイッチ1番時計 坂路で49秒3

[ 2012年7月19日 06:00 ]

<アイビスSD>坂路で力強い動きを披露したビウイッチアス

 新潟の直線1000メートル重賞「アイビスサマーダッシュ」組ではビウイッチアス(牝3=武藤)が美浦坂路で4F49秒3を叩き出し、好調をアピールした。

 直線1000メートル重賞の主役にふさわしいスピードだ。ビウイッチアスが坂路を馬なりのまま猛然と加速していく。坂の半ば、手前(軸脚)を素早く替え、余力残しで4F49秒3~1F12秒5。この日の1番時計を労せずマークした。

 「楽に動いたね。休み明けを1回使った上積みが顕著。夏バテどころか、ますます元気」と満足そうに武藤師は語った。「トモ(後肢)の厚みが以前と全く違う。もともと心肺機能の高い馬だったが、体形まで変わってきた。牝馬でもカイバをしっかり食べ、よく動くからこんな凄いトモになる」。2歳秋には坂路で年間ベスト3に入る4F48秒3の超速時計を出した心肺機能に、肉体の成長が加わった。

 直線1000メートル戦は未経験だが、1070メートルの直線が続く美浦坂路(実測距離800メートル)で速さを誇示してきた。「ゲートさえ普通に出れば大丈夫。道中は脚をためて、重量を背負った古馬勢の脚色が鈍るラスト1Fで一気に決着をつけたい」と、同師には元騎手らしく具体的なVゴールのイメージができあがっている。別定戦で51キロ。坂路の超速娘が新潟の“千姫”になる。

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2012年7月19日のニュース