【オーシャンC】無冠の帝王返上へ…白井、正念場

[ 2012年7月19日 06:00 ]

<オーシャンC>シリーズ初勝利を挙げて気合十分の白井

 今期勝率全国トップの白井英治(35=山口)が2日目12Rで1枠の利を最大限に生かして逃げ切り、3戦目でシリーズ初白星。2日目を終了して得点率6・67の10位タイにつけている。SG初優勝に最も近い選手と位置付けられながら、ここまで頂点をつかめずに来ている。予選上位通過を目指すためにも、共に外枠で迎える3日目5、11Rが正念場となるのは間違いない。

 2日目の白井は最終12Rまで出番がなく「早くレースをしたい気持ちだった」と万全の逃走劇を見せつけることができてホッとした表情。2、3コースがスタートで後手に回る展開にも慌てることはなかった。

 「掛かり、押しがいいしバランスが良くてレースしやすい」と当地看板クラスとされる53号機の底力を十分に引き出せている様子。「もう少しペラを調整していく」とさらに上積みを狙う貪欲な姿勢も見せた。

 今年のSGは3月の総理杯(戸田)で優出2着。5月の笹川賞(浜名湖)では初戦でFに散った。そして6月のグラチャン(芦屋)は準優で3着敗退。いずれも上位クラスのパワーで期待が大きかっただけに、かなり悔しい思いをしているはず。

 さらに、次回SGのMB記念(桐生)にはF休みで出場できない。今シリーズに懸ける気持ちは格別。白井が悲願のSG初制覇を成し遂げるために、3日目の2回乗りでがむしゃらにポイントを荒稼ぎしなければならない。

 2日目は1コースが6勝。全体的なレース傾向はまだ定まっていない印象だ。

 ただし、パワー相場は少しずつ固まりつつある。上位クラスは太田、服部、石野、井口、坪井、白井、笠原、平本ら。さらに重成、赤岩、萩原、今井らの動きも目立っている。一方、パワーの割にポイントが伸び悩んでいるのは森高、丸岡、辻、平尾、峰らで巻き返したいところだ。なお、山崎智也と大嶋一也は共に負傷のため途中帰郷となった。

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2012年7月19日のニュース