【函館新馬戦】浅見国一氏 “遺児”デビュー勝ち

[ 2012年7月1日 06:00 ]

【函館新馬戦】1着になったレディー。鞍上は岩田康誠騎手

 函館5R新馬戦(ダート1000メートル)で先月29日に死去した元JRA騎手、調教師の浅見国一氏の所有馬レディー(牝=浅見、父ゴールドヘイロー)が1番人気に応え、見事デビュー勝ちを収めた。岩田を背に抜群のダッシュ力でハナを奪うと、他馬を寄せつけず逃げ切り勝ち。馬主の死去後の1カ月間は所有権が認められているため、6月28日が出馬投票となった今週の競馬(30日、7月1日)が最後の出走機会だった。

 事情を察していた岩田は「力通りの結果。凄く素直で賢い馬。きょうはどうしても負けられなかった」と感無量の面持ち。一方、国一氏の長男で同馬を管理する秀一師は「ジョッキーがうまく乗ってくれた。これがラストだから、本当に良かった」と万感の思いで語った。今後は国一氏の妻・文子(ふみこ)さん名義にするため、同氏が馬主登録を申請中。「勝負服は同じものになると思う。申請期間中で函館2歳Sは使えないので、放牧に出して札幌戦を予定してます」と偉大な“遺児”の進撃を約束していた。

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2012年7月1日のニュース