【函館新馬戦】ダブルファンタジー 出世コース乗る!

[ 2012年6月27日 06:00 ]

【函館新馬戦】7月1日の函館新馬戦でデビューVを目指すダブルファンタジー

 夏の函館シリーズも後半戦に突入。注目の新馬戦では今夏初の芝1800メートル戦が7月1日5Rに組まれている。今年の皐月賞馬ゴールドシップをはじめ、多くのG1馬が羽ばたいた出世レース。そのゴールドと同じ須貝厩舎のダブルファンタジー(牝=父ジャイアントレッカー)が熱い期待を背負ってスタンバイ。兄貴分と同じ道から、スターホースの座を狙っていく。

 ゴールドシップに続け。昨夏開催で6勝を挙げて函館リーディングを獲得した須貝厩舎が、今年もクラシック候補生を北の地に送り込んできた。7月1日の芝1800メートル戦でデビュー予定のダブルファンタジーだ。

 新種牡馬ジャイアントレッカー産駒で490キロ台と牡馬顔負けの馬体の持ち主。5月中旬に栗東坂路で時計を出し始め、函館入り後も順調に調整された。先週21日にはコンビを組む秋山を背に、実戦と同じ函館芝コースで力強い動きを見せた。

 須貝師も素材の良さにベタぼれだ。「馬っぷりがいいし、性格は男馬みたいに物おじしない。それにキャンターを見る限り、決して短い距離の馬じゃない。栗東でも乗り込んだし結構仕上がりも早かった。馬主さん(安原浩司氏)も北海道在住ということもあって、早くからここに決めていたんだ」

 函館芝1800メートルの新馬戦と言えば、G1優勝馬の出世舞台。03年新馬Vのヤマニンシュクルは阪神JF制覇。05年、雨の中で直線一気を決めたアドマイヤムーンはドバイデューティフリー、宝塚記念、ジャパンCなどG1・3勝。そして、昨年は同厩舎の1年先輩ゴールドシップだ。頭差でしぶとく初戦を飾ると、今春は共同通信杯、皐月賞制覇と大活躍。開業3年目の指揮官に重賞&G1初制覇をダブルプレゼントした。

 1週前追いに騎乗した秋山は「おとなしい馬で長い距離も向きそう。コーナー4回のコースも大丈夫」と確かな感触を得ている。

 牡馬の有力馬が集まることは承知の上でのレース選択。「第2のゴールドシップ?女の子だからね。ただ、カイバの心配もないし、どっしりとした性格からも距離は合っていると思う」と師の期待は熱い。戦略通りに初陣を飾るようなら、来春は牝馬クラシックの夢が広がってくる。

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