【芦屋グラチャン】池田 マイナス挽回へ“突貫浩二”

[ 2012年6月21日 06:00 ]

【芦屋グラチャン】初日失格のマイナススタートから挽回を見せた池田

 昨年はSG3VでMVPを獲得した池田浩二(34=愛知)。初日12Rドリームで選手責任による不完走失格と、いきなりマイナスからのスタートとなったが、2日目は1、2着としっかり巻き返して得点率31位タイまで押し上げてきた。予選突破はもちろん、今年に入ってから続いているSGでの悪い流れを断ち切るためにも、3日目6、12Rは気が抜けない2走となるのは間違いない。

 昨年の賞金王覇者・池田が1枠とはいえ2日目1Rに組まれる屈辱に、燃えないはずがない。初日12Rに1Mで湯川と接触するアクシデントで「ペラとギアケースが壊れてしまった」という絶望的な状況から「(2日目の1R前は)バタバタした」と懸命の作業で何とか走れる状態に持っていき、当然のように逃げ切り勝ちを収めた。続く後半8Rでは明らかに気配がアップしており、2着をゲット。「(8Rは)普通くらいになっていた」とさすがにホッとした表情を見せていた。

 3月の総理杯(戸田)、5月の笹川賞(浜名湖)と共に予選敗退。シリーズを通しても未勝利と信じられない結果だった。2日目1Rが池田にとって今年SG初勝利ということになるから驚くしかない。ようやく本来の底力を発揮して「これから上積みを目指したい」と前を向く池田。2日目を終了して得点率は4・33と予選クリアへはまだ油断禁物の立場だが、いずれにしても3日目6、12Rは真価が問われる。

 初日は1コース勝ちが7本だったが、2日目も8勝とイン優勢の流れは変わっていない。ただし、パワー相場がしっかり定まっておらず初日の気配が必ずしも2日目に反映していなかった。そんな状況で上位クラスのパワーを誇っているのは吉田俊、太田、平本らのポイント上位組。一方、主力クラスでは今垣、坪井、浜野谷らのリズムが最悪。予選突破へは残り2日間で1回も負けられない厳しい立場に追い込まれている。

 ≪女子勢が大活躍≫2日目は田口、横西の女子勢が大活躍。3Rで絶好の4カドから鮮やかなまくり勝ちを収めた田口は「伸びは普通くらいだけど自分好みの出足になっている」と気合十分。横西も負けじと前半2Rで2着をもぎ取ると、後半7Rの1枠はコンマ02の過激スリットから逃げ切った。「(スタートは)際どいと思ったけど落とせなかった」と充実の表情。3日目以降も目が離せない存在だ。

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2012年6月21日のニュース