【宝塚記念】黄金期のうるささ!オルフェ俺様モード

[ 2012年6月19日 06:00 ]

<宝塚記念>活気が戻ってきた現役最強馬オルフェーヴル

 上半期のG1もラスト。今週はグランプリ「第53回宝塚記念」が行われる。気になるのは阪神大賞典2着、天皇賞・春は11着と大敗したオルフェーヴル。陣営は「うるささが戻ってきた」との感触を得ており、悩める4冠馬は復調のきっかけをつかみつつある。

 オルフェーヴルは買えるのか、買えないのか。下世話な言い方だが、今年の宝塚記念のポイントはここに尽きる。今の4冠馬はどんな状態なのか。担当の森沢助手が答えた。

 「だいぶ戻ってきている。普段のしぐさにうるささと言うか、人を寄せつけないところが出てきた」

 トップアスリートが独特のオーラを身にまとうように、G1を争う競走馬もどこか孤高で、わがままだ。周囲とのコミュニケーションを犠牲にしても戦いに集中する。そういう感性を持っている。この“俺様な感じ”が天皇賞・春の前のオルフェにはなかった。

 「テンションを上げないよう意識し過ぎた。それが良くなかったのかもしれない」と同助手は振り返る。心身ともダメージが残った阪神大賞典後のケアに心を砕き、さらなる距離延長に備えたとあれば慎重になるのは当然。しかし、そこに落とし穴があった。馬の気持ちを大事にし過ぎて、勝負への燃える炎まで消してしまった。

 調教再審査で路盤の硬いダート(E)コースに入れたことも影響した。馬には戸惑いと四肢への疲れが残った。加えて、初めて実戦で着用したメンコ(覆面)も逆効果。反応が鈍っていたと主戦・池添は話した。ライバルの動き、鞍上の指示に一瞬でも早く反応したい4冠馬にとって、馬具は重荷でしかなかった。レース自体も特異な展開。負の連鎖に逆らうことはできず、失速した。

 中間はノーザンファームしがらきで立て直しを図った。「帰厩した時は馬体が寂しかったが、だいぶふっくらしてきた」と同助手。前回の反省を踏まえ、決して甘やかしていないが、それでも体が増えてきた。プラスの循環に入った証拠だ。勝負に対する心の炎は燃え始めた。残り数日で、ライバルをのみ込むくらいに大きく燃え上がる可能性は十分にある。

続きを表示

「中京記念」特集記事

「函館2歳S」特集記事

2012年6月19日のニュース