【宝塚記念】バリアシオン 悲願へ静かに闘志

[ 2012年6月19日 06:00 ]

<宝塚記念>馬房でリラックスムードのウインバリアシオンと竹邑厩務員

 悲願のG1初制覇を目指すウインバリアシオン。しかし、竹邑厩務員は愛馬にマイクロレーダー(筋肉をほぐす機器)を当てつつ、リラックスムードだった。「この時間が一番ゆっくりできるよ」。30分間の電気治療は2年近くも続く日課。裂蹄に悩まされた時期もあったが「今は安心して競馬に出せる」のも、日々の細かなケアがあってこそだ。

 そして「姿を見せるかと思ったが函館で最終に乗っていたら無理だね」とポツリ。新パートナー岩田のことだった。聞けば、その密着ぶりはすさまじい。10日(日曜)も厩舎に顔を出し、洗い場につながれた相棒を手入れ。平日も朝の調教前に厩務員が馬房掃除をしていると、その横で岩田がブラッシング。ディープブリランテに完全密着した今年のダービー前の雰囲気が岩田にはある。「騎手の意気込みを感じるし馬にも応えてほしい」(同厩務員)。陣営の心はひとつ。狙うは頂上だけだ。

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2012年6月19日のニュース