【高松宮記念杯】武田 北海道に恩返し!函館初G1狙う

[ 2012年6月17日 06:00 ]

 函館競輪場で開催中のG1「第63回高松宮記念杯競輪」は17日が最終日。11Rで決勝(優勝賞金2590万円)が行われる。総合力で上回る地元北海道(斜里町)出身の武田豊樹の3年ぶり3回目のG1制覇に期待したが、連覇に挑む快速・深谷知広、脇本雄太を目標に魂の走りを見せる人気No.1の村上義弘らで横一線の争いが繰り広げられる。

 函館競輪場で初のG1開催。北海道出身の武田は「地元戦と思って頑張る」と13日の前検日から今大会への意気込みを語っていた。4月名古屋共同杯初日、5月平塚記念決勝で落車。「体にダメージがないはずがない。でも競輪選手である以上、頑張るだけ」と強いプロ意識で直前の西武園記念に優勝。今シリーズも初戦の青龍賞から果敢に攻めて着順以上の内容のある走りを見せつけた。

 決勝は16日の準決勝で先行して残った脇本、武田、深谷の主導権争いが大きな焦点になる。脇本の徹底先行、深谷のスピード。共に強力ではあるが、道中の位置取りも含めた総合力では武田が上回る。「もう一つ(G1を)獲りたい」と勝ちに徹する武田が好位確保から最終的にまくって09年9月の松山オールスター以来、3年ぶり3回目のG1制覇を狙う。

 深谷も武田同様に力強い走りで4月名古屋共同杯2日目落車の不安を一掃した。復帰戦の宇都宮記念は影響が残ったが「もう体は大丈夫。練習もできた」中で迎えた今シリーズは白虎賞と準決勝で本来の強さを見せつけた。「内容にもこだわりたい」。深谷が自分の力を信じて仕掛ければこのレース連覇も十分。

 村上は脇本に前を任せる。初戦の白虎賞で落車のアクシデント。「全身を打撲して…」の状態ながら二次予選は稲垣、準決勝は脇本の踏ん張りで決勝進出を決めた。「全て頼もしい後輩のおかげ。(決勝は)脇本君の番手に集中して頑張る」。11年3月の名古屋ダービー以来、4回目のG1制覇を目指す。

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2012年6月17日のニュース