【鳴尾記念】グローリー重賞5勝目!宝塚記念へ弾み

[ 2012年6月3日 06:00 ]

<鳴尾記念>ショウナンマイティ(右)の強襲をしのいで、レースを制したトゥザグローリー

 初夏の第3回阪神に施行時期が変更された「第65回鳴尾記念」は2番人気トゥザグローリーが重賞5勝目をゲット。宝塚記念(24日、阪神)に向けて大きく弾みをつけた。

 道中は2番手。これまでの控える競馬とは違い、スタート後に鞍上が気合をつけてポジションを取りにいった。折り合いを欠くことなく、勝負どころで切れのある末脚を発揮。ショウナンマイティの強襲を半馬身しのいで押し切った。福永が積極策に出た意図を語る。

 「最近は調教でも掛かるそぶりを見せず上手に走れていた。出してでも前で競馬しようと思っていた」

 見届けた池江師も「以前ほど馬にトゲトゲしさがなくなった」と違いを強調。気性面が成長したことで脚質に幅が広がった。「使って良くなる馬」とあって、目標とする宝塚記念では大きな上積みを見込める。「あとは気温だけ」と話す通り、昨年悩まされた夏負けをいかに乗り越えるか。課題をクリアして悲願のG1タイトルをつかみにいく。

 ◆トゥザグローリー 父キングカメハメハ 母トゥザヴィクトリー(母の父サンデーサイレンス)牡5歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績20戦8勝 総獲得賞金4億4958万4000円。

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2012年6月3日のニュース