【ヴィクトリアM】パドック注目ドナウ 妹に負けない

[ 2012年5月11日 06:00 ]

<ヴィクトリアM>馬房から顔を出すドナウブルー(左)と妹ジェンティルドンナ

 【G1ドキュメント=10日】これが本当にドナウブルーなのか!?栗東の厩舎周りを落ち着き払って運動する姿に、岡崎は目を奪われた。何より驚かされたのはふっくらした腹回りだ。以前はもっと細く見せていたはずなのに…。担当の杉山至誠助手に聞くと「具合がいいんだろうね」と笑みを浮かべ、こう続けた。「最近は凄く食欲があるんだ。追い切った後にカイバをしっかり食べるのは今までにない傾向。それに精神面で余裕があるから食べたものがそのまま実になっている」

 この日の運動後に量った馬体重は、前走から26キロ増で446キロ。懸念されていた馬体減りがウソのようだ。ヴィクトリアMに出走する関西馬12頭をじっくり取材してきた岡崎だが、陣営から伝わる感触はNo・1と言っていい。ただそれでも不安に感じてしまうのは、初の長距離輸送だった前走で大きく馬体を減らしたからだ。「この間は中山に着いて馬運車から降ろしたら、おまえ、どうしたんや!?と思うぐらいスッキリしていた」と杉山助手も弱点を認める。その上で「今回は仮に輸送で16キロ減っても430キロ。430キロぐらいではいい競馬をしているからね。パドック解説者の良くなってますね~、というコメントが想像できるよ」と能力全開には支障なしとの見通しだ。

 全妹ジェンティルドンナは桜花賞を制して一足先にG1馬となった。「お姉ちゃんもいるのよ。忘れないで、という競馬をしてほしいね」。今はそれがかないそうな充実ぶりだ。

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2012年5月11日のニュース