【ヴィクトリアM】フミノイマージン理想仕上げ

[ 2012年5月8日 06:00 ]

<ヴィクトリアM>仕上がり順調のフミノイマージン

 機は熟した。フミノイマージンが大目標へ向けて、きっちりと仕上げてきた。担当の中井助手は「全然違います」と、過去の仕上げとの差を強調した。「もともとここが目標。最近2走は体に多少、余裕を持たせていた。それが締まってきて理想の形が今。息の入りも良くなっている」

 研ぎ澄まされた馬体からは勝負駆けの雰囲気が漂う。前走・阪神牝馬Sは外から猛然と追い上げて3着。実は直線で他馬に寄られる不利があった。「審議にならないのが不思議なくらい」と同助手が残念がるほど。着順以上の評価を与えていい。

 早い時期から頭角を現す牝馬が多い中、6歳にしての本格化ムードは異色だ。何が変わったのか。同助手が指摘したのが、体質面の強化だ。「以前は本当に弱かった。使ったらガタッときた。今はレース後に何のダメージもない。カイバ食いも旺盛だし、今までで一番いいね」

 今回、本田師は池添への鞍上スイッチを決断した。同期・太宰から譲られた手綱だけに、新パートナーにも期するものがあるはず。あくなき執念を胸に迎える大一番だ。

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2012年5月8日のニュース