【NHKマイルC】ブライト大一番でマスクマンに

[ 2012年5月2日 06:00 ]

<NHKマイルC>レースでは覆面を着用するブライトライン

 【G1ドキュメント=1日】実戦での荒々しい走りからは想像できない。レースに行けば行きたがり、騎手を困らせるブライトラインだが、調教後に岡崎が厩舎を訪れると、担当の伊藤大助手(37)に体を洗われながら、リラックスした表情を見せていた。

 「調教ではそこまで困ることはない。前走後に乗り出した当初、15―15のつもりが(坂路)60秒を切ったりしましたが…」。伊藤助手は苦笑いを浮かべつつ、大一番を控えた愛馬にカイバを与えた。

 年明け当初まではクラシックを目指していた。2戦目を除けば、6戦目(京成杯)までは全て9F以上。しかしレースを重ねるごとに掛かり癖はひどくなっていった。その最たるものが前走のニュージーランドTだ。

 「安藤さんも“ハミが抜けない”と言っていたように、あまりにも引っ掛かった。馬群に突っ込んでガーッとなっていた」。それでも直線では狭いスペースを突いて、2着と鼻差の3着。スムーズに走れれば大一番でも好勝負可能だ。しかも、今回は折り合い対策として秘密兵器を投入する。

 「先生(鮫島師)の進言でメンコ(覆面)を着ける。調教では常に着けているが今回からはレースでも」。普段の調教で多少なりとも折り合っていることを考えれば、実戦でも効果を期待していい。

 「いつも4、5番人気だし、今回も新聞の印は“△…▲○△”みたいな感じかな。でも、騎手の思い通りに走れば、いい勝負になるはず」。はまったときの破壊力は抜群。3歳マイル王に輝く資格を持った1頭だ。

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2012年5月2日のニュース