【共同通信社杯】稲垣、近畿ラインでG2制覇だ!

[ 2012年4月30日 06:00 ]

決勝進出を果たした稲垣は笑顔で引き揚げる

 稲垣が5年ぶり2度目のG2制覇へ。名古屋競輪場で開催中のG2「第28回共同通信社杯」(優勝賞金2090万円)は30日、最終日を迎え、11Rで決勝が争われる。

 初日に武田が落車、2日目に深谷が4着ゴール後に落車。優勝候補が相次いで敗退した荒れ模様の今大会の決勝戦はやや小粒なメンバー構成になった。

 村上義弘、博幸兄弟も二次予選で脱落。この2人を欠きながら近畿勢は3人も決勝進出を決めた。中でも3日間のレース内容が光るのが脇本。「自分で思っている以上に調子がいいみたい。僕がブレークした2年前の寛仁親王牌(10年7月=市田佳寿浩優勝)と同じくらいの感覚」と確かな手応えをつかんでいる。

 もちろん脇本は「先行しか考えていない」。その脇本の番手を回るのは稲垣。稲垣は二次予選で深谷相手に先行勝負を挑み、深谷をまくり不発に沈めた。そして準決勝は突っ張り先行に出た桐山と踏み合いになりながら3着に粘り込んだ。

 「脇本君との連係は初めて。粘られたとしても頑張るだけ。自信を持って走りたい」。稲垣は番手戦に集中して07年11月のふるさとダービー松阪以来、5年ぶり2回目のG2優勝に挑む。この稲垣の後ろを南が固めて近畿ラインでの上位独占を狙う。

 この近畿勢に真っ向勝負を挑むのが佐藤―渡辺―成田の北日本88期ライン。佐藤は「僕が一番前でラインで決まるレースをする」。持ち前の勝負度胸とレースセンスで北日本の結束力を見せつける腹づもりだ。その佐藤次第ではロンドン五輪を目指す渡辺の抜け出し、そして3月・熊本ダービー王の成田の直線強襲も浮上する。

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