【天皇賞・春】岩田ジョーダン2着「負けて強し」

[ 2012年4月30日 06:00 ]

<天皇賞・春>2着トーセンジョーダンの岩田に声を掛ける池江師(右)

 トーセンジョーダンは中団から長く脚を使ったが、勝ったビートブラックには遠く4馬身及ばず。「何て言うのかな、負けて強しやね。後ろはねじ伏せてるんやから。勝った馬は展開も馬場も全てかみ合ったからね」。引き揚げてきた岩田は苦笑いを浮かべて振り返った。

 レース運びはシナリオ通りだった。好スタートから鞍上に軽く促され、先団の外を気分良く追走。折り合いもばっちりだ。しかし前が遠過ぎた。勝ち馬を2秒5も上回る上がり3F34秒0の脚を使っても届かなかった。「離れた3番手からジワーッという競馬が理想だったけど、この枠(16番)だしね。やれることは全部やったし仕方ないよ」と敗れはしたが、岩田はあらためて能力を感じ取った。

 池江師は展開に加え、もう一つの敗因を示唆した。「右前の爪がささくれて落鉄していた。恐らくレース中。でも距離は持ってくれたし、力があるところは見せてくれた。宝塚が楽しみになった」。また1つ収穫を手にした充実の6歳馬。思わぬ大敗を喫した僚馬に代わり、古馬戦線を引っ張っていく。

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2012年4月30日のニュース