【天皇賞・春】ローズキングダム、瞬発力勝負なら

[ 2012年4月28日 06:00 ]

<天皇賞・春>反攻に燃えるローズキングダム

 俺だってG1馬。昨秋以降の不振ですっかり人気を下げたローズキングダムが反攻に燃える。前日の雨も上がって快晴の27日。坂路スタンドで双眼鏡を手にした橋口師の視線の先で、弾むように伸びた。4F63秒0。黒光りした体は、さながら弾丸だ。「きびきびしたいい動き。それにこれだけスカッと晴れると気持ちいいね。大阪杯(4着)も出来は良かったんだ。馬場が良かったら、もっと際どかったはず。週末は雨の心配が全くないのがいい」

 初夏を思わせる日差し同様、指揮官の目も輝いていた。昨秋の京都大賞典快勝後、関東のG1・3戦は輸送による体重減で苦杯。前走・大阪杯は雨が残り、やや重の荒れた馬場。前4戦は明らかな敗因があった。

 「前走で戻った体は維持できているし京都なら減る心配もない。心配は折り合いだけ。昨春の天皇賞(11着)は引っ掛かったからね。折り合いがついて瞬発力勝負になればヒケを取らないはずだ」。師は力強く結んだ。G1・2勝。菊花賞でも2着の実績があり、3200メートルの長丁場は決してお手上げではない。待望の晴れ予報を味方に、キングダムの復活劇がありそうだ。

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2012年4月28日のニュース