【天皇賞・春】血の利!フェイト“前科持ち”も同様

[ 2012年4月25日 06:00 ]

<天皇賞・春>虎視たんたんと一発を狙っているフェイトフルウォー

 関東ではフェイトフルウォーに注目。オルフェーヴルと同じ父ステイゴールド×母の父メジロマックイーンの黄金血統だ。

 意外性ならオルフェーヴルにもヒケは取らない!?それも血の力か。フェイトフルウォーが虎視たんたんと一発を狙っている。

 父ステイゴールド、母の父メジロマックイーン。オルフェーヴルのみならず皐月賞馬ゴールドシップの出現でさらに注目度がアップした黄金配合を持つ1頭。蛭田助手は「ウチのはステイゴールド産駒にしてはサイズがあるけど気の強いところはある。そこは共通点かな」と話す。新馬戦は馬場入場の際に放馬するアクシデントがありながら快勝。その後も鮮やかに勝ったかと思えば、負けるときはあっさり。そのギャップも穴党にはたまらない魅力だ。

 前走・日経賞は重馬場にのめって8着に敗れたが、ダメージもなく調整は順調。火曜朝は坂路を1本、ゆっくりと駆け上がった。蛭田助手は「前走時もジョッキー(柴田善)は馬が凄く良くなっていると言っていた。胸前などが発達して馬体は良くなっているし、以前はイライラするとカイバを食べなかったが最近はちゃんと食べている」と成長を感じ取っている。

 ステイゴールド産駒の“定説”を覆したのもこの馬だ。それまで同産駒は父に似て小柄な馬ばかりが活躍したが、504キロで京成杯をV。それまでの芝重賞19勝で最も重かった10年宝塚記念のナカヤマフェスタの466キロを大幅に塗り替えた(その後ゴールドシップが506キロで共同通信杯制覇)。ちなみに近5年の天皇賞・春の連対馬の平均体重は500・4キロ。トレンドにもマッチしている。

 同期のオルフェーヴルには3冠レースで全敗。菊花賞(7着)も1秒2差をつけられた。それでも伊藤伸師は「血統的に距離は大丈夫。菊花賞ももう少し前につけられれば、もっと上位に来ることができたのでは」と望みを捨てていない。勝負どころで外をまくり上がるステイゴールド産駒2頭。馬体をぶつけ合う追い比べになれば、その馬格がものを言うシーンがあるかもしれない。

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2012年4月25日のニュース