【名人戦】今村、前人未到の大会連覇へ不敵笑み

[ 2012年4月24日 06:00 ]

<名人戦>前検で今村はピースサイン

 G1「第13回名人戦」(優勝賞金1000万円)は、24日に山口県・ボートレース下関で開幕する。“3強”と評される今村豊(50=山口)、大嶋一也(54=愛知)、西島義則(50=福岡)が火花を散らす初日12R「ドリーム戦」。注目は相性抜群の地元プールで前人未到の大会連覇を狙う今村。選考期間勝率トップでポールポジションからスタートを切る。なお、渡辺千草は家事都合のため欠場となった。

 名人戦には今年で3回目の出場となる。地元の徳山で初出場を果たした今村はオール連対の得点率トップで予選を悠々と通過し準優も1着でクリア。誰もが今村のイン逃げVを予想したが、西島の差しを許し2着に甘んじた。敗因はサイドの掛かり過ぎによるハンドルの切り直し。自身の操作ミスによるものだった。

 とこなめで開催された昨年は予選1位、準優1着で優勝戦1枠を再び獲得。雪辱を晴らすと同時に名人の称号を手に入れた。そして「徳山のリベンジは昨年で終わったが、走るからには優勝を目指す」と今村。Vを狙う気持ちに変わりがないことを明かした。

 相棒となる49号機の感触は「悪い感じはしなかった」。可もなく不可もなくといったところ。「プロペラは3枚試したが、どれも差はなかった」とまずはペラ選択になるが「徳山用のペラか、エースペラか迷う」と話すように、決定は当日の試運転後に持ち越された。

 下関では過去4回の完全V実績を誇る。絶好の舞台で、初代名人の高山秀則(引退)でさえなし得なかった前人未到の大会連覇を目指す今村。「名人戦のメンバーは何をしてくるか分からないので自分もずうずうしくいきたいね」。不敵の笑みを浮かべ、第一歩となるドリーム戦で強さを誇示する。

 ▼昨年の優勝戦VTR 進入は内から今村豊、森脇徹、中村裕将、岡孝、北川幸典、新良一規。5コースのカドから攻めた北川は森脇の抵抗を受ける形となり、イン今村が逃げ切りに成功。まくり差しからバック迫る新良を北川が2M全速で振り切り2着を守る。

 ◆今村 豊(いまむら・ゆたか)1961年(昭36)6月22日、山口県生まれの50歳。山口支部所属。81年3月21日登録の48期生で同期に鵜飼菜穂子、飯田清、池上正浩らがいる。通算336優出122V(SG7V、G145Vを含む)。1メートル63、49キロ、血液型A。

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