【天皇賞・春】ジャガーメイル、8歳でも侮るな

[ 2012年4月24日 06:00 ]

 「第145回天皇賞・春」、今年は史上初となる天皇賞馬4頭出し。中でも一昨年の覇者ジャガーメイルが上積み十分。8歳ながら不気味なムードを醸し出している。

 高齢馬と侮るなかれ。ジャガーメイルが豹(ひょう)変ムードだ。休み明けの阪神大賞典は5着に敗れたが、1度使われて体調は上昇。19日の1週前追い切りはポリトラックでいっぱいに追われ、6F76秒8~1F11秒8。ホークウォリアー(4歳500万)に遅れたが、橋本助手は「速い時計が出ているし、相手は稽古で動く馬。(遅れは)気にならないよ。使って良くなっているんじゃないかな」と上積みを感じ取っている。

 一昨年の天皇賞・春の勝ち馬。その前年の覇者マイネルキッツとの着差は3/4馬身差だったが、3着以下には5馬身という決定的な差をつけた。何より注目すべきはその末脚。上がり3F33秒7は勝ち馬としては06年Vのディープインパクト(33秒5)に次ぐ数字だった。

 「昨年は使えなかったが勝っている舞台。長いところはあまり走っていないが適性はないことはないだろう」と橋本助手。オルフェーヴルを筆頭に豪華メンバーがそろったとあって慎重な口ぶりだが、唯一の重賞Vが天皇賞・春。「適性がないことはない」どころか、淀の3200メートルがベストの舞台である可能性は高い。

 関東馬だが昨秋以降は四位が続けて手綱を取っており、完全に手の内に入れているのも心強い。ジャパンCでは1番枠を生かして内々をロスなく立ち回り、3着。古豪健在を示した。外を回すオルフェーヴルに対して、内から2年前の脚を繰り出せば…。今年の皐月賞でゴールドシップが見せたような“出し抜けV”があっても驚けない。

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2012年4月24日のニュース