【桜花賞】ジョワ、まさかの6着…福永ガックリ

[ 2012年4月9日 06:00 ]

<桜花賞>6着に終わったジョワドヴィーヴル

 阪神JFで見せた圧倒的な決め手は影を潜めたままだった。1番人気に支持されたジョワドヴィーヴル。チューリップ賞(3着)を叩いた効果で気配は上向き、福永は好感触をつかんでいたはずだった。「馬の状態は凄く良かった。ひと叩きして弾むようなフットワークになっていた」。だが直線、思うように差が詰まらない。伸びかけるのだが、ギュッと脚を使う場面がない。ジリジリと6着に滑り込むのが精いっぱい。姉ブエナビスタに続く大外一気Vを夢見たファンの想像は、花開くことなく終わった。「ポジションが悪くなってしまったが、それでも(この馬なら)と思っていた。でも、最後は苦しくなって外へ逃げるそぶり。きつい競馬を強いてしまったかな」と言う主戦の声には落胆の色があった。

 「ペースは遅かったのか?」。上がり運動で無事を確かめた松田博師は記者に逆取材し「筋肉だけだからな。もうちょっと体が増えてこないとイカン」と前走から4キロ減だった馬体面にも言及した。今後は厩舎に置いて、オークスへじっくりと調整する。秘めた素質はいつ開花するのか。花冷えの風が阪神に吹いていた。

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2012年4月9日のニュース