【大阪杯】アーネストリー“闘魂注入”二刀流!!

[ 2012年3月29日 06:00 ]

<大阪杯>坂路をバネの利いた動きで追い切るアーネストリー。鞍上の佐藤は「合格点」と納得の表情

 坂路をバネのある走りで駆け上がってきたアーネストリーに“闘魂注入”だ。ラスト1Fを過ぎて左ステッキを2発入れると、今度は右に持ち替えて2発。さらに手綱をしごき、左ステッキ入れてフィニッシュ。騎乗した佐藤は納得の表情で振り返った。「スナップを利かせてイメージ通りの走り。ピリッとさせたかったので、左(ムチ)だけじゃなくてきょうは右も入れた。この感じだったら合格点」

 4F54秒1~1F13秒3と時計は目立たないが、鞍上は「きょうは馬場が重かったね」と語った上で「反応が良かったからね。いい頃の兆しは出てきている」と収穫を口にした。

 昨年の有馬記念(10着)以来の実戦。始動戦に予定していた京都記念は態勢が整わずに回避、出走を先延ばしにしてきた。佐々木師は「G1馬で使えるレースは限られている。ドバイ遠征も考えていたけど、状態が底辺だったので無理をさせなかった」と説明。焦らず、じっくりと調整をしてきたことで「これまでの休み明けの中でも一番いい状態」と出来に胸を張った。

 阪神が舞台なのもプラス材料。ここまで5戦して3勝、3着2回。全く崩れていない。佐藤は「阪神は返し馬であっちこっち行かなくていいから。集中力が途切れないのがいい」と好相性の要因を分析した。

 昨秋のG1・2戦で結果が出なかっただけに反撃を期す思いも強い。目標は連覇を目指す宝塚記念で、ここはあくまで始動戦という位置づけ。それでも昨年の春のグランプリを制した実績馬として貫禄の走りを見せる。

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2012年3月29日のニュース