【ダービー卿CT】冷静ジャッジ的場師に感謝

[ 2012年3月29日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=28日】調教スタンドでのひと通りの取材を終えた鈴木は的場厩舎へと向かった。今週で記者を“卒業”することの報告と、これまでの感謝を的場師に伝えるためだった。騎手時代は勝負への並々ならぬ執念を教わり、厩舎を構えてからも厩舎の食事会に何度も呼んでもらった、いわば恩人だ。「そうか、寂しくなるな。でも昇進なんだろう?これまで以上に頑張らなきゃな」。笑顔での激励。騎手や調教師として見せる厳しい表情からは想像もつかない、この柔和な表情が鈴木は大好きだった。寂しさが一気に押し寄せた。

 感傷に浸りすぎてもいけない。ダービー卿CTに送り込むサトノタイガーの手応えも聞かなければ。「前々走が最高の出来だった。前走後はさすがに疲れたので中間は回復に専念。体調は戻ったが前々走の出来と比べると手前かな」。いつもと変わらぬ、やや厳しめのジャッジが鈴木の耳に心地よかった。

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2012年3月29日のニュース