【高松宮記念】“伏兵”カプチーノ、雪辱必ず!

[ 2012年3月21日 06:00 ]

<高松宮記念>トレセンを歩くジョーカプチーノ

 「第42回高松宮記念」。1番人気で敗れた昨年の雪辱を期すジョーカプチーノは休み明けを使われて上昇ムード。G1馬の意地とプライドを懸けて出陣する。

 ジョーカプチーノは昨年のこのレース1番人気。しかし、昨年1月29日のシルクロードS以来、約1年2カ月勝ち星に見放されていることから今年は伏兵の立場に。「年齢的なこともあって以前より落ち着いているね。余裕が出てきた感じ。1回使っても張り詰めた感じはない」と窪田助手が昨年時との違いを口にする。

 落ち着きが出てきたことが影響してか、前走オーシャンSはスタートで行き脚がつかず後方から。馬群をさばいて伸びてきたあたりさすがの底力だが、5着という結果には物足りなさも感じる。それでも、窪田助手は「道中で脚をためられるって乗り役が言っていたし、内容は悪くなかった」と前向きに振り返った。「気が張っていると、どうしても体力を消耗してしまうから」と精神面での成長を口にしながら「この前より上向いている感じはするね」と気配の良さを伝えた。

 その前走時の馬体重はマイナス16キロ。絞れた分といっても「若干細いかなって体はしていた」と印象を語っており、今回はややプラスとなる見込み。「凄くいい体です。ボテっとし過ぎず細い感じもしない」と、好馬体に目を見張った。

 さらに左回りコースになる点もプラス。09年NHKマイルC(東京)を勝っているように、中京2勝を含めて【3013】と実績がある。「右回りでも頑張っているけど本来は左回りの方がいい。踏み込みが強くて、行きっぷりが変わる」とその違いを強調した。

 ロードカナロアなど、若い世代が台頭しつつあるスプリント戦線。今一度、主役の座を奪い返そうと反骨精神で桶狭間の決戦に挑む。 

続きを表示

2012年3月21日のニュース