【スプリングS】タキオン最高傑作 グランデッツァV

[ 2012年3月19日 06:00 ]

<スプリングS>鋭い末脚で差し切ったMデムーロ騎乗のグランデッツァ(右)

 幾多のクラシック馬を輩出してきた皐月賞トライアル「第61回スプリングS」は18日、重馬場の中山競馬場で行われ、中団を進んだ3番人気グランデッツァが快勝。昨年10月の札幌2歳Sに続く2度目の重賞Vで、皐月賞(4月15日、中山)の主役に躍り出た。2着ディープブリランテ、3着ロジメジャーと共に皐月賞の優先出走権を獲得した。

【レース結果】

 さすがは最高傑作と呼ばれた逸材だ。休養明けも重馬場もグランデッツァには関係なかった。初コンビのMデムーロが丁寧にゲートを出すと、内に寄せず真ん中へ。少しでも芝状態のいい位置を選ぶように走らせた。向正面では2頭前にいたディープブリランテを自然とマーク。最大のライバルが3コーナーで先にエンジンを噴かすと、背中を追った。残り100メートル、ブリランテを抜き去り、最後は手綱を抑えてゴール。1馬身1/4差の決定的な差がついていた。

 「ツヨカッタ」。9年前のスプリングS優勝馬ネオユニヴァースと同じ勝負服をまとったデムーロは慣れ親しんだ日本語で喜びを表す。「調教の時は思ったほど反応が良くなかった。それにこのタフな馬場。正直どうかな?と思っていたけど凄い反応だった。最後はムチもいらなかったね」

 平田師からも自然と笑みがこぼれた。「想像以上の強さ?いや想定内ですよ。前走(ラジオNIKKEI杯2歳S3着)は1週前の筋肉痛が結果として響いたが、今回は本当に順調に来ていた。体(490キロ)は栗東にいたときと比べて2キロ増ぐらい。輸送を克服してくれたのは大きい。少々の道悪も大丈夫だった。これで視界が開けた」。目を輝かせて言葉を続けた。

 デムーロは03年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャーで皐月賞連覇の優勝請負人。5Rの降着後は表情を曇らせていたが、ここ一番で結果を出すあたりはさすが。4週後の皐月賞はもちろんコンビ続行だ。「降着で一瞬落ち込んだけど、いい休みが取れると考え直したよ。この強さならネオユニヴァースともダイワメジャーとも見劣りしない」。姉マルセリーナが昨年の桜花賞を勝った直後、社台ファーム代表吉田照哉氏が「アグネスタキオン産駒の最高傑作」と絶賛した期待馬。イタリア語で「偉大」と命名された堂々の主役と陽気なイタリアンとの名コンビが、本番でさらに輝きを増しそうだ。

 ◆グランデッツァ 父アグネスタキオン 母マルバイユ(母の父マルジュー) 牡3歳 栗東・平田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績5戦3勝 総獲得賞金1億144万7000円。

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