桜候補エンジェルに期待込める名門・伏木田牧場

[ 2012年3月16日 06:00 ]

昨年末の東京2歳優駿牝馬を快勝したエンジェルツイート

 【地方競馬です!!】競馬を盛り上げるのは騎手や調教師のみにあらず。21日にゲートインの桜花賞(浦和)で、生産界からの熱気が南関に春一番を吹かすやもしれない。

 桜の有力候補であるエンジェルツイートの生まれ故郷、北海道浦河町の伏木田牧場。1902年創業。64年天皇賞・秋、有馬記念を制したヤマトキヨウダイなどを生産した名門で、現在も伏木田達之代表と息子の修専務を中心に競走馬の生産を行う。NARグランプリ2011で生産馬が兄妹ダブル受賞(3歳最優秀牡馬オオエライジン、2歳最優秀牝馬エンジェル)の快挙を果たし、いまや地方競馬界でも注目の的だ。

 「オオエは化骨が遅くケガをしたりと競走馬になれないかと思ったほど。エンジェルは品があっていかにも走りそうだった」と2頭の当歳時の様子を教えてくれた修さん。「馬との接し方は生まれて最初の1週間が勝負。人馬がいい関係を築けるよう心がけている」と話す表情に仕事への熱意がにじむ。兄妹の母フシミアイドルに今年はダートグレード19勝を誇るスマートファルコンの父ゴールドアリュールを種付け予定と、今後の動向も楽しみだ。

 「競馬界を盛り上げる強い馬をつくりたい」。その思いの結晶であるエンジェルに北の大地からエールを送る。 (秋田麻由子)

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2012年3月16日のニュース