【フィリーズR】桜切符必ず!アンチュラス折り合いOK

[ 2012年3月8日 06:00 ]

<フィリーズR>極悪のCWコース、フレデフォート(右)と併走するアンチュラスは直線でしっかり追われる

 今週行われる桜花賞TR(3着まで優先出走権)のフィリーズレビューと古馬牝馬のハンデ重賞・中山牝馬Sの追い切りが7日、美浦、栗東トレセンで行われた。フィリーズR組ではアンチュラスがCWコースでキビキビとした動きを披露。昨年12月の阪神JF以来の実戦も仕上がり良く、得意の7F戦で権利獲りへ王手をかけた。

 アンチュラスの最終追い切りは、CWコースで僚馬フレデフォート(5歳500万)との併走。最後の直線でしっかり追われながらの1馬身遅れは、見た目にはイマイチだった。それでも6F86秒3~1F13秒5の数字は、先週から続く極悪馬場を考慮すると及第点。安田師は「別に気になりませんよ」とひょうひょうとした表情で切り出した。

 「とにかく馬場状態がひどいし、時計がかかりますからね。精神面の成長はそれほど感じませんが、いい感じで来ています。休み明けはかえってプラスになるんじゃないですか」

 この一戦へ向けて、調整過程は極めて順調だ。2月15日に帰厩後は坂路を中心に乗り込まれてきた。川田を背にして2週前に4F54秒5、そして1週前が同じく56秒1。馬場の影響で時計こそ詰まらなかったが、課題の折り合いがぴったり付いたことは収穫。そして馬体面でも全体に肉付きが良くなり、たくましさが増した印象だ。

 「前走はジョッキーがうまくなだめて乗ってくれたけれど、最後はチョロチョロとした脚だった。少し、じれったいですね」

 前走の阪神JFを振り返りながら指揮官は苦笑いを浮かべたが、同時に大きな収穫もあったと言う。

 「内の窮屈なところから伸びてきたように、勝負根性は感じました。勝った馬は抜けていたけれど、2着以下は接戦。それに千六よりも今回の千四の方がいい馬ですからね」

 これまで千四では、ファンタジーS2着を含む【1110】と安定感抜群。阪神千四でも未勝利戦の4馬身差圧勝があり、舞台に不足はない。

 「このままだと桜花賞では除外を食らってしまいますからね。何とか3着までには、と思っています」

 ひと叩きの意識はない。一生に一度の晴れ舞台に向けて、何が何でも結果が求められる一戦だ。

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2012年3月8日のニュース