【オーシャンS】ワンカラット復活の差し切りV!

[ 2012年3月4日 06:00 ]

<オーシャンS>10年夏以来となる重賞Vを果たしたワンカラット

 高松宮記念の前哨戦「オーシャンS」が中山競馬場で行われ、9番人気ワンカラットが差し切って快勝。10年夏のキーンランドC以来の重賞Vを決めた。

 10年サマースプリント王の誇りは失っていなかった。中団のインでじっくりと脚をため、4コーナーでは抜群の手応え。前をさばきながら坂でも伸び続けて先頭へ。もがくカレンチャン、ダッシャーゴーゴーを尻目に最後までフットワークは衰えなかった。

 復活に懸ける思いは大きかった。2週連続でハードに追い、前走から18キロ減まで絞った。「返し馬から雰囲気抜群。4角を回る時に勝てると思った。イチかバチか内で構えたが、うまくすり抜けることができた」と藤岡佑。馬への信頼と腹をくくった作戦がぴったりとはまった。全26戦中22度の手綱を取った大事な相棒。「久々の勝利が本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 藤岡健師も喜びを隠せない。「調教の動きを見て、いい頃に戻ったと感じていた。この馬はコンスタントに頑張ってくれる」と6歳牝馬に最敬礼だ。次走は新装中京での高松宮記念(25日)で、ここがラストラン。「最高の形でレースを迎えられそう」。指揮官は期待を口にした。

 ◆ワンカラット 父ファルブラヴ 母バルドウィナ(母の父ピストルブルー) 牝6歳 栗東・藤岡健厩舎所属 馬主・青山洋一氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績26戦5勝 総獲得賞金2億6725万6000円。

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2012年3月4日のニュース