「馬は賢くない」急所をつく授業に感銘

[ 2012年2月27日 06:00 ]

 先週からいよいよ始まったメルボルンでの馬のコース。学校でどんなことを学んでいるのかをこれから毎週掲載していきたいと思います。これを見ればあなたも馬通!?

 少しの不安と大きな期待を持って受けた初めての授業で、「馬は賢くない」という言葉を聞きました。日本の乗馬クラブでも馬に触れる人からも「馬は賢い」という言葉しか聞いたことがなかった私は、軽いパンチをくらった気分。そこで立て続けに先生はこういったのです。

 「馬がそこまで賢いはずないでしょ。その辺の生えてる草を食べていればいいのだから。カラスなどのように獲物を狙ったり、弱っていそうな動物の子供を捕らえたり、そういうことする必要がない馬に、頭の良さを求めてはいけない。それと同じように、馬を擬人化してはいけない。馬は私の気持ちをわかってくれてるとか、私のことが好きだとかそんな風に考えてはいけません。なぜなら馬はそんな風に考えもしないから。私達が考えないといけないことは、今馬がどんな状態かどんな気持ちかということです。常にそこに向き合い考え続けることは、馬に携わる人として大切だということは覚えておいてください」。

 うーん、最初の授業から濃厚です。この踏み込みつつ急所をつくような授業は、日本ではなかなか聞けませんよね。日本ではまだまだ馬と人の距離感があることは否めません。しかし、オーストラリアでは驚くほど馬と人との距離感が近いのです。その分、馬とはなにか、どれほど危険かを知っているのでしょう。文明が発達している現代の便利さを最大限に利用して、南半球の学校から馬と人、馬の扱い方、馬の病気などたくさんのことをレポートしていくつもりです。知ってたつもりでも実は知らなかったことがたくさんあるということを紹介していきますね。

 これから頑張って更新していきますので、どうぞよろしくお願いします♪(馬バカのウマドル 桜井聖良)

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2012年2月27日のニュース