伊藤直、地元・中山で「最後の最後」の雄姿を

[ 2012年2月24日 06:00 ]

今月で引退する伊藤直人騎手

 【東西ドキュメント・美浦=23日】「昨年0勝で終わって踏ん切りがつきました」。引退の心境を語る伊藤直人の姿に鈴木は寂しさを隠せなかった。父が船橋競馬の厩務員で厩舎育ち。同じ船橋市生まれの鈴木は同郷のヒーローを心から応援してきた。

 伊藤直と言えば重賞5勝のスマートボーイ。「勉強になった。最後の重賞勝ち(03年マーチS)が(船橋市の)中山だったのが思い出」と地元愛を披露。「マイネルコンドルで勝った札幌3歳S(99年=現2歳S)も忘れられない。2着が同期の小林徹弥(ジョウテンブレーヴ)だった」と振り返った。

 最終週は3鞍に騎乗。中山日曜12R(ローブドヴルール)に騎乗馬がいて、文字通りオーラス。「最後の最後を用意してくださった。ありがたい。最終日は親も来るし、レース後はジワッとくるかも」。地元・中山での雄姿を最後に粕谷厩舎の助手へと転身する。

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2012年2月24日のニュース