【阪急杯】黒光りガルボ「前走よりはるかにいい」

[ 2012年2月23日 06:00 ]

<阪急杯>ポリトラックコースで軽快な動きを見せたガルボ

 東京新聞杯快勝の勢いが止まらない。昨年の2着馬ガルボが好調教で態勢を整えた。ポリトラックコースで単走。菊地助手が馬の行きたい気持ちを懸命に抑えながら直線を向いた。手前(軸脚)をサッと替え、ラストまでスムーズな伸び。手を動かすことなく楽に5F65秒8~1F12秒8を刻んだ。トモ(後肢)の筋肉は力強く盛り上がり、黒光りした馬体は一際目立っていた。

 清水英師は自信を隠さなかった。「前走時よりも、はるかにいい動き。手応えを十分に残し、息も上がっていない」。過去の8連対全てが11~2月に集中する極端な冬型ホース。今は書き入れ時だ。「少しでも暑くなるとアップアップしてくる。冬場はカイバ食いもいいんだ」と明かした。

 ただ、指揮官は“冬馬”のイメージを脱却させたいとも考えている。「安田記念(6月3日、東京)まで好調を持続させたい。リーディング上位厩舎の馬で季節を選んで走る馬はいないからね。調教師の自分に足りないものをつかむために、何とか暑い時季まで頑張らせたい」。今春はガルボと共に試行錯誤する日々となりそうだが、そんな前向きな姿勢が現在の関東2位(7勝)の好成績にもつながっているのだろう。

 ともあれ、今は目の前の重賞に集中だ。「阪神は実績のあるコース。目標が決めやすかった前走と違い、今回はいろいろな乗り方がありそう。悩みどころだが、うれしい悩みだと思う」。重賞連勝で、人馬共に一気の飛躍を遂げる予感がした。

続きを表示

2012年2月23日のニュース